モデルの略歴:Countach
1971年にコンセプトカーとして発表され、1974年に量産が開始されたCountach(カウンタック)は、自動車史に新たな1ページを刻んだモデルです。それまで、スーパースポーツカーがこれほどまでに未来的なデザインを採用したことはありませんでした。そのデザインは、その後10年間に登場する全ての自動車のスタイリングを決定づけました。
Countachは、16年間にわたり1,999台が製造され、5つの主要なシリーズが存在します。LP400:「ぺリスコピオ」と呼ばれる屋根のデザインを特徴とするモデル。LP400S:空力性能を高め、新しいピレリのロープロファイルタイヤを装着したモデル。5000 S:400Sを技術的に進化させたモデルで、排気量約5リッターのエンジンを搭載。5000 Quattrovalvole(クワトロバルボーレ):日常の運転にも使いやすいモデル。そして最後が25th Anniversary(25thアニバーサリー):1988年にランボルギーニ25周年を記念して誕生したモデルで、カーボンファイバーの使用が特徴でした。
Countachのデザイン
カロッツェリア・ベルトーネが手掛けたCountachのデザインは、1970年代半ばから1980年代にかけてのスポーツカーの特徴である「ウェッジシェイプ」を採用していました。フロントガラスと前方に位置するコクピットのラインと、車体全体を前後に貫く彫刻のようなラインが、サンタアガタ・ボロニェーゼ産12気筒エンジン搭載モデルのデザインシンボルとなっています。1974年に市販車として初めて採用されたシザーズドアは、Countachを象徴するもう一つの要素として今なお人々の注目を集め、この車を唯一無二の存在にしています。
Countachの技術
Countachはその生産期間を通して、ランボルギーニの最高峰エンジンである60°V型12気筒エンジンを搭載していました。DOHCで、縦置き配置によるリアミッドシップレイアウトを採用し、トランスミッションは2つのシート間に配置されていました。このエンジンは、1963年にエンジニアのジオット・ビッザリーニが設計し、その後エンジニアのパオロ・スタンツァーニが乗用車向けに改良したもので、出力375CVの4リッターエンジンがCountachに初めて搭載されました。400Sでは出力が345CVになり、5000Sでは排気量4.8リッターで出力が再び375CVに戻っています。そして、5000 Quattrovalvoleと25th Anniversaryでは、排気量が5.2リッターまで増加し、出力は455CVにアップしています。この驚異的な技術進化に対応できるよう、タイヤもLP400の205/70 VR 14(後輪は215/70 VR 14)から、25th Anniversaryの225/50 VR 15(345/35 VR 15)へ進化しました。
Countachとライフスタイル
Countachは時代のシンボル的存在となり、世界中の若者たちが憧れる夢の車になりました。Countachは数々の映画にも登場しています。中でも代表作の一つは、1981年の『キャノンボール(The Cannonball Run)』です。この作品では、1979年製のCountach LP400Sが、映画の最も記憶に残る一場面に登場しています。Countachが文化に与えた影響は大きく、2021年に映画の40周年を記念して、映画に登場したCountachがアメリカ議会図書館に登録され、アメリカ合衆国の文化と社会史に影響を与えた重要な一台として認定されました。
