Automobili Lamborghini S.p.A.は、2014年12月9日付けの省令「開発契約」、および州法第14/2014号「エミリア=ロマーニャ州の投資促進」(それぞれ、2014~2020年経済開発省、開発・結束基金による共同融資、および2014~2020年エミリア=ロマーニャ州、POR ERDFエミリア=ロマーニャ州による共同融資)に基づき、経済開発省、イタリア投資誘致・事業開発公社(INVITALIA)、エミリア=ロマーニャ州と共同で、産業研究と実験開発のプロジェクト実現のための議定書に署名しました。地方自治No.14/2014の範囲内で、不利な立場にある労働者や障がいのある労働者の訓練や採用・雇用促進を目的とした支援も行われています。
ホワイトボディアプリケーション向け革新材料と革新技術
2019年10月、Automobili Lamborghini S.p.A. はエミリア・ロマーニャ州との「Accordo di Insediamento e Sviluppo delle Imprese(ARIS:企業の定着及び発展契約)」に署名いたしました。これは、エミリア・ロマーニャ州から150万ユーロの融資を受けて産業研究及び実験的な開発プロジェクトを進めるものです。
このプロジェクトによって、ボディパーツ用軽量特殊材料、ガラス、また可動部品の複雑で重い電動式システムに取って代わる形状記憶材料の導入が可能になります。さらに、プラスチックと金属の3Dプリントが可能になることで、従来の特殊コンポーネント製造技術に置き換わる、使用材料の削減や「ボーングロース」タイプの設計を行えるようになります。
プロジェクトは、現代のスーパーカー性能基準と、電気モーターの航続距離を伸ばすための質量低減の必要性に基づいて、車両全体の軽量化を図る研究を主な目的としています。
イノベーション協定 – スマートファクトリー
2020年9月、Automobili Lamborghini S.p.A. は、2018年3月5日付省令に基づき、経済開発省との「Accordo per l’Innovazione(イノベーション協定)」に署名いたしました。これは、15,825,742.30ユーロ(約20億5500万円)の融資を受けて4つの産業研究及び実験開発プロジェクトを進めるものです。このプログラムは、「高度な製造・加工」に関連する一連の実現技術に基づいて、革新的な製造モデルを導入するために必要な技術と方法を開発することを目的としています。Automobili Lamborghiniが提唱する「未来の工場」という、柔軟で効率的、かつ持続可能な製造業のオリジナルモデルを確立するというビジョンのもと、この4つのプロジェクトは互いに強く結びついています
プログラム終了時に期待される成果は以下の通りです。
• ハイブリッドスーパーカーのモジュラーで柔軟な組み立てのための新技術:拠出額2,253,820.22ユーロ(約2億9000万円)。
• モノコック及び塗装済み複合材ボディ部品のモジュール化、及び高度に自動化された生産のための新技術:拠出額:約3,579,566.20ユーロ(約4億6500万円)。
• バーチャルエンジニアリングとバーチャルプロトタイピングのための新プラットフォーム技術:拠出額5,517,116.64ユーロ(約7億1800万円)。
• ライフサイクルエンジニアリングを視野に入れて技術やプロセスをダイナミックに統合できる、顧客データ主導型の生産システムを開発するための「新しいデジタル・エコシステム」:拠出額4,475,239.24ユーロ(約5億8200万円)。
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